あせびの無意識の悪意と複雑な人間関係が織りなす物語
アニメ「烏は主を選ばない」は、あせびというキャラクターを中心に展開される複雑な人間関係と陰謀が絡み合う物語です。あせびの周りで起きる出来事は、すべて彼女にとって都合の良いものであり、彼女の野望と策略が物語の核心にあるように思いますが。あなたはどう思いますか?この記事ではあせびのまわりで起こった不可解な事件を考察します。
あせびの姉・双葉が登殿をあきらめた理由
あせびの姉・双葉は東家の一の姫として若宮の后候補として登殿するはずでした。しかし、疱瘡にかかり顔に痘痕ができたことを理由に登殿をあきらめ、二の姫である「あせび」が登殿します。
しかし、登殿をあきらめた真の理由がありました。
ある日、宴のために女房たちが出払った屋敷で双葉は暴漢に襲われ、登殿をあきらめることになります。この暴漢は、双葉に向けて「姫さま」と呼び掛けています。東家で「姫さま」と呼ばれるのは仮名の無いあせびです。そして本来はあせびも屋敷にいるはずでしたが、腹痛を理由に別邸に帰っていたのです。
また、東家の下男・嘉助はあせびに思いを寄せ、「姫さま」のためならなんでもやると言っていたことが後の調査でわかっています。
事件の裏には、あせびの巧妙な策略が隠されていた。そう考えることができませんか?
真赭の薄と赤い着物の謎
物語の中で、真赭の薄が桜花宮に潜入した暴漢に襲われかける事件が発生します。この時東家の下男嘉助は、あせびの母である浮雲のことを教えてほしいとあせびに呼び出されいました。そして桜花宮では赤い着物が飾られた館に来るよう指示されていたのです。桜花宮では秋殿の真赭の薄だけが赤い着物をかざっています。双葉が暴漢に襲われたことに酷似していませんか?
あせびも真赭の薄からもらった赤い着物を飾ろうとしましたが、うこぎに止められます。作中で若宮も言っていましたが、他家にもらったものを飾ることをうこぎが許すわけがない。これ…。無意識ですか?
早桃の悲劇と藤波の決断
早桃は、あせびとかすけの文の仲介をしていましたが、あせびの企てに気付き、秋殿に飾られた赤い着物を隠そうとします。しかし、あせびは早桃が誰かに話すことを恐れ、藤波に相談します。藤波は、あせびが困っていると思い、早桃に高価な櫛と真赭の薄からもらった着物を着せ、桜花宮を出ていくように迫ります。早桃はあせびの企てを藤波に話そうとしますが、藤波は聞く耳を持たず、花見舞台から突き落としてしまいます。
滝本の陰謀と真実の隠蔽
藤波と早桃の出来事を知っていた滝本は、真赭の薄襲った暴漢を斬首し、早桃と暴漢が共犯であったとでっちあげ、藤波の行為を隠そうとします。このように、物語は複雑な人間関係と陰謀が絡み合いますが、これらはあせびの言葉から引き起こされています。
あせび本人は、「思い違いをさせてしまった」と言っていますが…。あなたはどう思われますか?
あせびの出生のヒミツ
若宮は大紫の御前との会談で、なぜ資格のない者を登殿させたのかと尋ねています。あせびの事です。あせびの母である浮雲は前回の登殿に参加した姫の一人で、今上陛下と恋仲でしたが、大紫の御前(当時は夕蝉)が陛下の子供を身ごもったことで宿下がります。その後陛下と会うようになり浮雲は身ごもり側室として迎えられると思われていましたが、子供は陛下の子ではなく側室の話はなくなり、東家の当主の側室になります。
浮雲は、出産した後に下男に刺されて死にますが、刺した下男は薄い茶色の珍しい髪色だったそうです。いかがですかこの子が「あせび」だったと想像できますね。
東家当主は、父親のわからない子を宿した浮雲を側室にしたのか?気になりますね。その内真相がわかるのかな…?
まだ原作も6巻までしか見ていないのでわかったら更新しますね。
まとめ
アニメ「烏は主を選ばない」は、悪意か無意識かはわかりませんが、あせびの策略が織りなす複雑な物語です。登場人物たちの思惑や陰謀が交錯し、視聴者を飽きさせない展開が魅力です。ぜひ、このアニメを通じて、「烏は主を選ばない」の世界に浸ってみてください。
PS:あせびは、アニメでやるかはわかりませんが、原作ではこの先でまたとんでもないことをしでかしますよ。
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