続夏目友人帳第２期・第１２話『廃屋の少年』｜あらすじ・見どころ・感想を解説

続・夏目友人帳第12話「廃屋の少年」：謎の少年カイとの出会い
まとめ
1. 【読者への質問】

続・夏目友人帳第12話「廃屋の少年」：謎の少年カイとの出会い

はじめに

「続・夏目友人帳」第12話「廃屋の少年」は、夏目貴志が廃屋で出会った謎の少年カイとの交流を描いた物語です。このエピソードでは、カイが抱える秘密と彼を追う妖怪たちとの対決が描かれています。この物語は2話構成で12話「廃屋の少年」と13話の「人と妖」で完結する長めのエピソードです。

あらすじ

廃屋での出会い

夏目は、夜ごと謎の物音や妙な声が聞こえると言われる洋館にやってきます。子供のもがく声のする方に行ってみると、棺のような箱にランドセルを背負った少年が閉じ込められていました。箱を開けると、少年は泣きながら走り去り、夏目はその少年の名札を手に入れます。名札には「カイ」と書かれていました。

カイの秘密

夏目はカイを探し始め、彼がお化けに追われているという噂を耳にします。カイが本当に妖怪を見て、追われているのならば守ってやりたいと思う夏目は、カイの行方を追います。カイが抱える秘密と彼を追う妖怪たちの存在が徐々に明らかになっていきます。

見どころ

カイとの出会い

夏目が廃屋でカイと出会うシーンは、ホラー映画のような緊張感があり、ちょっと危ないエピソードの予感がします。それにしても夏目友人帳には似合わない洋館でした。

カイの秘密

カイが抱える秘密が徐々に明らかになる過程が興味深いです。彼の過去や妖怪たちとの関係が描かれ、物語の深みが増します。

美しい映像と音楽

夏目と多軌、カイの3人がレンゲの花が咲く花畑で花かんむりを作りシーンの描写が美しく、物語の雰囲気を一層引き立てています。音楽も感動的なシーンを盛り上げ、視聴者の心に深く響きます。このシーンはアニメで見ると若い父母と子供の様にも見えたのですが…。案外似合っていました。まだ高校生なのにね💦

複雑な人間ドラマ

最初は夏目を警戒していたカイが、徐々に心を開きなついてくる様子は心が温まります。しかし幸せな時間は長続きしません。妖怪に襲われ夏目はカイを守ろうとしますが…。妖怪の振り上げた刃物が容赦なく夏目に振り下ろされる…。

感想

このエピソードで、私の心を最も揺さぶったのは、夏目の優しさでした。カイの秘密を知りながらも、彼を守ろうとする夏目の姿に、温かいものがこみ上げてきます。裏切られたと思い込み、夏目に復讐を企てたカイ。でも、一緒に過ごした楽しい時間を思い出した彼は、憎しみを手放すことを決意します。このカイの心の変化が、本当に感動的でした。

夏目とカイの関係は、まるで鏡のよう。お互いに相手を深く理解し、支え合っている姿に、心が洗われる思いがします。しかし、一方で、夏目が一人で抱え込み、大切な人たちを危険に晒してしまう可能性も感じて、少し不安になりました。もっとニャンコ先生のアドバイスを信じて、みんなと協力して解決策を見つけてほしかったな、と心から願います。

特に印象的なのは、足を痛めたカイが夏目の背で泣きじゃくるシーンは親の温もりを知らない少年のうれし涙だったのだと思うと、友情の大切さ、そして誰かを思いやることの素晴らしさを改めて感じました。夏目とカイの物語は、これからもずっと私の心に残り続けるでしょう。